
現在はインテリア、グルメ、女性、男性誌などジャンルを問わず、雑誌を中心にフランスに関する取材記事の執筆、撮影コーディネイトを行う。
アンビエンテ 続報
今回も引き続き、フランクフルトで開催中のアンビエンテをレポートいたします。
まずはイタリアguzzini社のエクスポジション「Multipli di cibo/FOODESIGN GUZZINI MADE IN JAPAN」。過去にイタリアとドイツで行われた「FOODESIGN」(フーデザイン)は、若手からベテランまで確かな腕を持つデザイナーが、テーマに即して作品を生み出すプロジェクトです。2005年ドイツでは「ミネラルウォーター」をコンセプトにボトルやピッチャーなどを展開、人気を博したアイテムは商品化されています。

今回は日本のデザインにスポットを当て、柳宗理氏がプロジェクト・マスターをつとめます。川上元美氏など6名のヒストリカル・プロダクトと31のデザイナーやデザインユニットのテーブルウェア、キッチンツールを展示するこの一大イベント、4月16日からはミラノサローネ、6月11日からは東京のインテリア ライフスタイルに凱旋します!
http://www.foodesignguzzini.com/

川上元美氏の「Food Mandara」

Kom&Co.の「Koori」は刺身用プレート
こちらはDesign Plus Ambiente 2008の展示。200社、613の商品から今年は26社、31のプロダクトが受賞。「美しく、使い勝手がよく、環境に優しく、他に比類ない優れた商品」を視点にマタリ・クラッセをはじめとする審査員が厳選しました。


日本からはマーナ社の「Circle Turner」が受賞。
小さなフライパンにも使えるフライ返しです。

Max Kistner 氏(独XXD Proktdesign社)デザインの「Iguana」は中に入れたものが内側に反射するボウル。サラダやフルーツの鮮やかカラーがテーブルのアクセントに。


独Konstantin Slawinski社の「SL14 S-XL Cake」。
小~大ピースを1度に焼き上げられる、シリコン素材のケーキ型です。パーティに大活躍しそう!
続いて、最新デザインが集結するホール6.1で見つけたプロダクトをご紹介します。
h conceptの「kusa」は鉄とブナの球体ベースに、人口素材の草がスっと伸びるグッズ。風や人が通るたびにゆらゆらと揺れ、青い稲穂がたなびく田んぼのような爽やかさを室内に運んでくれます。2006年・富山プロダクトデザインコンペティションの「とやまデザイン賞」受賞作品。

「Photo Hanger」は大事な写真やポストカードを穴をあけずにディスプレイできる画期的な商品。
並べてワイヤーに吊るしても素敵です。

アッシュ・コンセプト代表の名児耶秀美さん。
ブースではデザイナーたちのサイン入りポラロイドを、フォトハンガーを用いて展示しています。

スイス neweba社のブースで目を引いた「White」。香港出身、ロンドンベースのジュエリー・デザイナーWinnie Luiが手がけたシャンデリアで、動物や建物のミニチュア、スニーカーやカツラまでさまざまなアイテムをミックス。黒バージョン「Black」もあります。

以下はすべて、ドイツのプロダクトをピックアップしています。
XXD社の「daisy&gentlement」はパズルのピースのように1部がはずれ、コースターになる賢いランチョンマット。カラフルな色、プードルのモチーフもキッチュでいいですね。

Charles+Marieの「Inside Out」シリーズ。グラスの中にもうひとつシャンパンやマティーニグラスを重ね、ドリンクを入れると美しいビジュアル効果が生まれます。N.Y.のMOMAショップにもセレクトされています。


老舗木製品メーカーSirch社の人気シリーズ「Sibis」はChristoph Bitzer&Wolfgang Sirch がデザインするキッズ・ファニチャー。スタイリッシュなベビーチェア「alfons」はフロントガードと背もたれが取り外しできます。

TanさんとShiebeさん2人のデザインユニット・taschideは壁を飾る小さなミラーのシリーズに、「Swallow」「Poodle」「Hand mirror」などかわいらしい新作モチーフをプラスしました。


Pulpo社の「Oh Deer Garderobe」は鹿のツノ形のウォールハンガー。ツノ部分が動き、角度を変えられます。スチール製、赤や緑など全8色展開。

最後に、同6.1ホールの「talents」で人気のブースやデザイナーにインタビュー。
このエリアは、メッセ・フランクフルトが無料でスペースや装飾を提供する新人支援の場。厳しい審査を通り抜けた出展者には世界中のバイヤーやメーカーが注目、若手デザイナーにとって登竜門的存在でもあります。

手前左に見える本棚はFARSEN|SCHÖLLHAMMERの「Platzhalter」
2007年のインテリアライフスタイル展「NeON」で「interiorlifestyle Young Designer Award」を受賞し、アンビエンテ出展権を獲得したタイのデザインユニットYENN design。

デザイナーの一人Wararat Pupairojさん
新作「Poe-jung」はウッドラミネート加工のスチール枠に、リサイクルプラスティックの細いコードを渡したブックシェルフ。底につけたLEDライトの効果で不思議な存在感を放っています。タイ語で「Very naked」と名づけたこの商品は、アジアの静謐なエスプリとシンプルさがコンセプトだそうです。

同じく昨年のインテリアライフスタイルで反響を呼んだ神戸のdesign office A4も出展。新作「tumi-isi」が注目を集めています。ツミ-イシはさまざまな形の石を積む昔ながらの遊びを、多面体の木のピースに置きかえた知育玩具。子供のバランス感覚を養い、出来上がりはアートオブジェとしてディスプレイしても◎。チークやウォールナットなど家具に用いる木を素材に選び、インテリアへの調和をはかったこともポイントです。

A4 design officeの菅野大門さん(左)、福井守さん(右)。婦木佑太さんは日本でお留守番

「tumi-isi」に夢中のビジターたち
FARSEN|SCHÖLLHAMMERはベルリン芸術大学・インダストリアルデザイン科卒業のNinaとIsabelのユニット。
訪問客を驚かせていた「KIPPS」は形が変化する棚。軽く押すと長方形から平行四辺形にかわり、2つの棚板だけが斜めになります。ここは本や雑誌を立てかけるのに便利そうです。本棚が扇形に開き、収納を増やせる「Platzhalter」とあわせて大人気でした。


2回にわたりお送りしたフランクフルト・アンビエンテのレポート、お楽しみいただけましたでしょうか。
より詳しい情報は、本国のサイト
http://ambiente.messefrankfurt.com/frankfurt/en/home.html
(英・独語)でチェックできます。こちらも是非のぞいてみてくださいね。
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